田中達也 : FOOTBALL WEEKLY

田中達也

【アルビレックス新潟 田中達也 連載コラム25】ReSTART

14
第25回「今日もすべてを出し切り準備する」



----------------------------------------------------------------------
 

みなさん、こんにちは。

今年、僕は自伝『特別な時間~すべてはサッカーのために』(公式サイトtatsuyatanaka.net)を作りました。
生まれ故郷から、帝京へ進学するために上京してから、浦和レッズでJリーグデビューを果たし、アルビレックス新潟で再スタートを切った自分のキャリアを振り返ることになったのですが、自分が生きていくうえで「忘れてはならないもの」をもう一度強く胸に刻むことができました。
それは、「毎回毎回、いろいろな人たちに支えられて、僕は生きている」ということです。
日々、感謝の気持ちを持って暮らしていきたいと考えているので、本を作る過程のなかで、再確認するようじゃダメなのかもしれないけれど……。

高校時代の僕は、特別な選手じゃなかった。そんな僕がなぜJリーガーになり、夢を叶えられたのか?
今はダメでも、夢を叶える可能性はゼロじゃない。
大切なのは結果ではなくて、その過程だと僕はいつも考えています。
夢や目標に向かってがんばっている人の心に響く本になればいいなという想いもあります。
だから、新潟市、聖籠町の中学校へも寄贈し、図書室に置いてもらえることになったので、たくさんの生徒さんに読んでもらえたら嬉しいです。

「本、読んだよ。とても良かった」とファンの方に言ってもらえるのも本当に嬉しいんだけれど、やっぱり、照れくさい感じもあります。
そうやって応援してくれる人たちへの感謝の気持ちをピッチの上でサッカーをプレーすることで表さなくちゃいけない。また、強く思います。

続きを読む

【アルビレックス新潟 田中達也 連載コラム24】ReSTART

09_tatsuya_1FW第24回「エールのちから」



----------------------------------------------------------------------
 
頑張るのは当たり前。それが田中家の約束

 PK戦に持ち込まれた試合で、PKを外し、負けてしまったあと涙を流している。
 そんな長女の姿を見て、僕は誇らしい気持ちになりました。
 その涙からは、サッカーが好きで、彼女が毎日、どんなに頑張ってきたのかが伝わってきました。悔しいという想いが、きっとまた彼女のちからになると思うから。

 サッカーに明け暮れている長女。
 次女はチアリーディングと、水泳と、サッカーをやっています。
 子どもたちが何かをやってみたいと言い出したとき、田中家ではひとつの約束をかわします。
「自分でやりたいと言ったんだから、頑張るのは当たり前」ということです。ここが最低ライン。だから、たとえば、着替えやボールなど、練習へ行くための準備を怠ったりというようなことは、許さない。「疲れた」という言い訳も通用しない。そういうところは、厳しい父親なのかもしれません。
 でも、そういう習い事に限らず、何事にも「頑張るのは当たり前」という気持ちを忘れないでほしいなと思うんです。

 そういう娘たちには、「頑張って」というふうに声をかけることはあまりしないほうがいいのかなぁとも考えます。「私は頑張っているのに……」と追い込んでしまうことになるのかもと思ったり。だから、「ゴールが決められるといいね」とか「勝てるといいね」というふうに送りだすことも多いです。とはいえ、「練習頑張ってね」とか、ついつい軽く言ってしまうことも、もちろんあります。
「いつも頑張ってくれてありがとう」
 頑張っている家族の姿を目にすると、そんな気分になります。

続きを読む

【アルビレックス新潟 田中達也 連載コラム23】ReSTART

09_tatsuya_1FW第23回「J1通算300試合出場達成に想うこと」



----------------------------------------------------------------------
 
今日を必死で生きていく。その幸福感

 8月16日の清水エスパルス戦で、J1通算300試合出場を達成しました。

 セカンドステージ開幕を前に、練習中に負傷、チームから離脱してしまいました。ファーストステージ最終節の時点で残り2試合で300試合となりましたが、それを達成したいという気持ちよりも、いち早く、復帰したいということしか考えていませんでした。約2週間で復帰できたことは、良かったのですが、週2試合の連戦時期だったので5試合も欠場することに。チームにも迷惑をかけたし、出場のチャンスを逃したという意味でも、今季は怪我なく来ていただけに、とても残念です。

 復帰後も、浦和レッズ戦で敗れ、清水戦でも引き分けてしまい、なんだかすっきりしない気持ちもありました。でも、「300試合出場おめでとう」と多くの人にお祝いの言葉をいただいて、しみじみと噛みしめるような喜びが湧いてきました。

 2001年4月29日 鹿島アントラーズ戦でデビューしてから、15シーズン。たくさんの指導者、スタッフ、チームメイト。そしてサポーターの方々の支えがあったからこそ、僕は、戦い続けてこられたんだという、感謝の気持ちでいっぱいです。

 2005年にヤマさん(山田暢久氏)が29歳で300試合出場を飾りましたが、僕は300試合出場を達成するのに10年もかかってしまいました。その間にヤマさんは501試合出場を達成したかと思うと、やっぱり人並み外れた選手だったんだなと思います。

 確かに15年間ですから、いろんなことがありました。でも、「過去に想いをはせる」という感じはありません。同時にこれから先の未来を想うことも無いんです。
 ただ、今日を必死で生きていく。そういう日々を送れているを本当に幸せに思うからこそ、応援してくれる方へ勝利を届けなくちゃいけないと強く思うだけです。

続きを読む

【アルビレックス新潟 田中達也 連載コラム22】ReSTART

09_tatsuya_1FW第22回「ピッチに立てない自分への腹立たしさ」



----------------------------------------------------------------------
 

3月に始まったJリーグファーストステージも残り1試合となりました。
並行して行われていたナビスコカップではグループリーグを突破して、アルビレックス新潟初の決勝トーナメント進出を達成しました。しかし、リーグ戦での成績は芳しくなく、応援してくださっている方々の期待に応えられない現実を前にして、僕は、自分自身にとても腹がたちます。

今季は開幕こそ先発出場できましたが、それ以降はベンチに座っているだけで、試合に出られないこともありました。ここ数年経験したことがないほど、コンディションも良好だというのに、試合に出られない。それは、自分の努力がまだまだ足りないということ。そういう自覚と共に、苦しんでいるチームに、ピッチの上で、貢献できない自分への腹立たしさがあるんです。

5月23日のサンフレッチェ広島戦でゴールを決めました。アウエイで1−4という劣勢の状況でしたが、4試合、出場できなかった僕にとって、そんな戦況は、それほどの関係はなかった。ただ、起用されたチャンスで、何かを残さなければ、次が無いという想いだけでした。その試合でゴールを決められたからと言って、安心もできません。本当に自分がギリギリのところに立たされているという危機感を今まで以上に強く抱いています。

続きを読む

【アルビレックス新潟 田中達也 連載コラム21】ReSTART

09_tatsuya_1FW第21回「息子が生まれた春に想う」



----------------------------------------------------------------------
 

こんにちは。

シーズンが開幕して2カ月。8試合が終了しました。
今季は2ステージ制なので、スタートダッシュが重要というのは、誰もが理解していると思います。
そんななか、アルビは1勝3分4敗の15位です。なかなか勝ちきれないという結果は悔しいばかりです。

「良いサッカー、自分たちのサッカー」が出来ているという手ごたえを得ながらも、勝てなければ意味がない。
そんなジレンマは、選手誰もが感じているはずです。

続きを読む
About
Football Weeklyは、サッカーに特化したブログメディアです。日本サッカーの現状や提言など深く斬り込んだコラムを発信します。
詳細
メッセージ
QRコード
QRコード
fbrj_top_img 1
  • ライブドアブログ