石井紘人 : FOOTBALL WEEKLY

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【石井紘人レポート】アジア王者何もできず…縮まらない欧州との差

推定の年間予算は100億円、AFCアジアチャンピオンズリーグ2015では、準決勝でガンバ大阪を二戦合計2-1で撃破した広州恒大。スコア以上に安定感があり、その強さそのままに、FIFAクラブワールドカップ準々決勝でもCONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)チャンピオンズリーグを制したメキシコのクラブ・アメリカを2-1で退けた。

そんな広州恒大が準決勝にてバルセロナとの一戦に臨んだ。

長旅を強いられたバルセロナは決してベストなコンディションではなく、スターティングメンバーにもメッシとネイマールの名前はなかった。前半から飛ばしたり、本気でくることがないのは容易に想像がつく。

実際に、バルセロナはゆったりと試合に入った。詰めかけた観客63,800人はバルセロナを応援にきていたようだが、熱心に応援していたのは広州恒大のサポーターたちで、前線にロングボールが送られるたびに声援を飛ばした。広州恒大としては、けっしてやりにくい雰囲気ではなかった。

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【石井紘人コラム】動作解析のプロ・夏嶋隆氏も推す澤上竜二に注目せよ

29分。サイドからのクロスに競り勝ち、GKがはじいたところを自らゴールにプッシュした大阪体育大学の澤上竜二は、日本では珍しいタイプのFWだ。

8日に行われた第64回全日本大学サッカー選手権大会(インカレ2015)IPU・環太平洋大学戦でも、得点を奪うまでは圧倒的な存在感を発揮していた訳ではない。2年前に澤上を初めて見た時も、最初に目に留まったのは伊佐耕平(現:大分トリニータ)だった。

それでも、チームのリズムが悪い時や、重要な局面で必ず澤上は得点を奪う。大阪体育大学の坂本康博総監督は、「シュートで流れを変えられる選手」と評したが、言い得て妙だと思う。その才能は、類稀なものだ。

だが澤上は、今後はターゲットマンとしての役割も求められる。
実際には「2トップだとより活きるタイプ」(坂本総監督)だが、リオ五輪を目指すU-22日本代表候補の合宿でも1トップとして試されていた。

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Jリーグチャンピオンシップ出場者の中にも〜夏嶋氏の理論でパフォーマンスアップ

多くのアスリートの怪我を動作解析で改善してきたことで、現在注目を浴び、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)に出演中の夏嶋隆氏。本書には元日本代表の久保竜彦のエピソードしか記載されていないが、昨日行われたJリーグチャンピオンシップ出場者はもちろん、多くのJリーガーたちが夏嶋氏の元に足を運んでいるという。彼らは何を求めて夏嶋氏の元に向かうのか。その理論が詰まった『足ゆび力 ~つま先を使うだけで一生健康でいられる~』が発売された。

同書はFootballWeekly記者の石井紘人が執筆し、『SOCCER KOZO』(ガイドワークス)編集部が編集を行ったサッカーにゆかりある一冊となっている。今回は、その前文を全て掲載する。

■夏嶋隆先生の理論とは?
『足指力』
と言われても、ピンと来ない人がほとんどではないでしょうか。
近年、筋力トレーニングを行うジムが流行っています。多くの日本人が、自らの体が退化していることを感じ、ジムに足を運んでいるのでしょう。
しかし、国民病と言われる腰痛、肩こり、膝痛は一向に減りません。
そもそも、なぜ日本人に、腰痛、肩こり、膝痛が多いのでしょうか。

欧米人に比べ、筋肉量が少ないからという識者もいます。そういえば、私も腰痛を訴えた時に、接骨院で腹筋を勧められたことがありました。
しかし、本当に筋肉量を増やすことで、腰痛、肩こり、膝痛は改善されるのでしょうか。ジムの流行と国民病の減少が比例していない現状から考察すると、その可能性は高くないように思います。
では、どこを鍛えればいいのでしょうか? というよりも、我々、日本人が鍛えていない箇所はどの部位でしょうか?

私は『足指』だと思います。

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【Jリーグ通信】J2・J3入れ替え戦、第1戦は相馬監督、李キャプテンの町田ゼルビアに軍配

まさに絶対に負けられない戦い―。
11月29日、J2・J3入れ替え戦のFC町田ゼルビア×大分トリニータの第1戦が行われた。

ホームの町田ゼルビアは序盤から主導権を握る。しかし、先制点を奪ったのは大分だった。22分、FKからキャプテンのダニエルが頭で合わせて貴重なアウェイゴールを手にする。その後、試合は動かず、このまま前半終了かと思われた45+2分。キャプテン李漢宰が競り勝ったボールが鈴木孝司の元に。鈴木が迷わず左足を振り抜き、「我々に勇気を与える同点ゴール」(相馬直樹監督)を叩き込んだ。

後半に入ると、試合は完全に町田ペースに。大分は、選手交代や町田対策がまったく機能せず、防戦一方となる。その流れで迎えた72分、鈴木が森村昂太と町田らしいパス交換から決勝ゴールを決めた。直後、相馬監督は李を呼び、ゲームプランを「このままでいい」と確認を行う。その李が強烈なキャプテンシーを発揮し、町田が危なげなく第一戦の勝利を手にした。

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【石井紘人の審判批評】2015J12nd第15節 “腕”についての議論

残すところあと2節となったJ1リーグだが、先日行われた第15節では、審判団の判定が物議を醸した。


■FC東京 3-4 浦和レッズ

この試合では三つの議論できるシーンがあった。
一つ目はハンドリング、「競技者が手または腕を用いて意図的にボールに触れる行為はボールを手で扱う反則」だ。この反則を見極める時には、「ボールが手や腕の方向に動いているのではなく、手や腕がボールの方向に動く」「相手競技者とボールの距離(予期していないボール)」「手または腕が不必要な位置にある場合は、反則である」を考慮しなければいけない。

たとえば、クロスボールをブロックしに行く際に、腕を広げてアプローチにいけば、ボールとの距離が近くても、腕が不必要な位置にあるため、ハンドリングの反則となる。

84分のゴールの時、浦和レッズのGKである西川周作と競った高橋秀人の腕をどう捉えるか。議論できるシーンだった。

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