今年も残すところあとわずかとなった。天皇杯の決勝進出チームも決まり、高校選手権も間もなく開幕を迎えるなど、サッカー界もいよいよ年末モードに入ってきたね。やはりサッカーには冬がよく似合う。
 
さて、今年最後のコラムとして、来年への期待を述べていきたい。まず、来年はロンドン五輪が控えている。本当に本大会でメダルを狙おうとするなら、オーバーエージ枠も含めたベストメンバーを集める必要があるだろう。香川もしかりだ。宇佐美、宮市、清武と、この世代は比較的タレントが豊富ではあるが、その反面、A代表との兼ね合いや、海外クラブとの折衝という問題がある。これらをクリアできるかどうかが大きなポイントだけど、どうだろうね。
 
男子に比べて五輪に対する価値が高い女子は、リーグもクラブもすべてなでしこジャパンに合わせてスケジュールを動かしたりできる。男子よりも調整がしやすいのは、メダルへの確度を上げるものである。かつては男子もそうであったけど、今は同じビルの下で暮らしているものの、協会とリーグの足並みは決して揃っていない。サッカー界として、ロンドン五輪で何を目指すのか、明確な指針というものを打ち出してほしいね。
 
W杯最終予選の始まるA代表も含め、2012年のサッカー界は各種代表が話題の中心となるだろう。その一方で、心配されるのがJリーグの盛り上がりである。有望な若手は次々と海を渡り、大物外国人選手が来るわけでもなく、Jリーグそのものには新鮮さがない。経済的に逼迫している状況がそれに輪をかけ、リーグの盛り上がりとしては残念ながら下降線を描いている。
 
J2から昇格して初年度で優勝した柏、J2勢として天皇杯決勝に進出した京都とFC東京。それぞれのサッカーは賞賛に値するが、これはJ2のレベルが上がった結果なのか、J1のレベルが落ちてきている結果なのか、微妙なところだよ。少なくともリーグ全体を見たときに、手放しで喜べる話ではない。
 
要するに、2012年はJリーグにとって正念場だと思っている。現実を認識し、現在のような半アマチュア的な体質ではなく、すべてにプロらしく、強くたくましいリーグになってほしい。という願い事を、今年の締めとしたい。

今年も一年間どうもありがとうございました。
皆さん、よいお年を。