なでしこジャパンがスウェーデンに3−1で勝利し、初のファイナル進出を決めた。この一勝は、歴史的なものだ。

今、なでしこジャパンにはツキがある。細かいことをいえば、ドイツ戦では開始早々に相手選手が一人負傷交代し、スウェーデン戦では直前の練習でキャプテンが負傷してスタメンから外れた。それらは試合の中のほんの一要素に過ぎないけど、なでしこジャパンにいい流れがきていることは間違いないね。

スウェーデン戦は、ドイツ戦のときと違い、戦い方の姿勢もよかった。ドイツ戦は守りを意識し、少ないチャンスをものにしようというものだったけど、スウェーデン戦では積極的に自分たちのサッカーを貫こうとした。それが結果的に、相手の足を止め、後半の終盤はドリブルで好きなように抜くことができた。

身体能力のあるチームは、どうしてもそれに頼る傾向がある。だからもともとのサッカーの展開力が乏しい。パスなどつながなくとも点が取れるからだ。そういう意味では、コンディションが悪くフィジカルが万全ではないスウェーデンに、怖さはなかったね。

これは、決勝の相手アメリカにも言えることだ。中二日のスウェーデンのように、コンディションが悪いということはないだろうが、フランスとの試合を観た限りでは、いつものアメリカらしさ、圧倒的な強さというものを感じなかった。フランス戦も、内容的にはフランスだったが、能力の高いFWが力でゴールをもぎ取ったという形だ。

日本はアメリカに一度も勝ったことがない。しかし、今のアメリカにはスキがある。ファイナリストになったことに満足せず、優勝したい、金メダルを取りたいという気持ちをどこまで出せるかが、アメリカに勝つ上での最初の一歩だね。

その点では、彼女たちのメンタリティに心配はいらないかもしれない。決して恵まれていない環境を、ひたむきな努力で跳ね返してきた。なでしこは強い。さあ、金メダルを取りにいこう。

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