就任1年目でポルトをリーグ優勝に導いた若きアンドレ・ビラス・ボアス監督(33歳)に、師匠であるジョゼ・モウリーニョ監督と同じ道を歩むのではないかと期待が集まっている。

モウリーニョと同様、申し分のない組織力、強烈な指導力、そして多少論議を呼ぶふるまいで初めての優勝を手にしたビラス・ボアスに、ヨーロッパのより大きなクラブが注目しているのだ。

ビラス・ボアスは2009-10シーズン途中にポルトガルのアカデミカで初めて監督に就任したが、それ以前はポルト、チェルシー、インテルでモウリーニョ監督のアシスタントを務めていた。

3日の試合でベンフィカを2−1で下し、5試合を残してリーグ優勝を手にしたビラス・ボアスは、モウリーニョとの関係を次のように話す。

「私は非常に成功したコーチングチームの一員だった。モウリーニョにはいろいろな知識を授けてもらい、ものすごく世話になった。だが、私も彼には私の能力やプロ意識などを与えた」

モウリーニョ監督はポルトでの1年目でUEFAカップに優勝しているが、ビラス・ボアスが同様に今季のヨーロッパカップに優勝すれば、ビッグクラブから声がかかるのは間違いないだろう。しかし、あと1年ポルトとの契約が残る監督は、他にどこのリーグでやっている姿を想像できるかと聞かれると、「今はポルトガルだけだね。私は33歳で、サッカー界では新米なんだ。他のリーグのことなど考えもしないよ」と答えた。

プロ選手経験がないこと、ポルトが成功の足がかりとなったことなど、モウリーニョとは共通点が多いが、大きな違いは、彼がポルトのファンであることだ。隣人だったボビー・ロブソンからポルトの対戦相手の情報を集めるように頼まれた10代の頃から、クラブのコーチングチームに入った。というわけで、チャンピオンズリーグで優勝した直後にクラブを去ったモウリーニョのようなことはしないだろうというのが大方の見方である。

また、解説者のなかには、ビラス・ボアスは穏やかで落ち着いた性格や、ハイプレッシャーとパスサッカーという戦術面でも、バルセロナのペップ・グアルディオラ監督により似ていると指摘する者もいる。

いずれにしろ、ビラス・ボアスの名前は覚えておいて損のない名前と言えそうだ。