W杯代表メンバー23名が発表されたね。
メンバー表を見た印象を一言でいえば、「やっぱりそうか」という感じだ。「過程の中のメンバー」とでも呼ぶべきかな。何も驚くこと、特筆すべきことはないし、岡田監督がこれまで頑なに起用してきたいつもの顔ぶれがずらりと揃ったわけだ。

Jリーグも視察していたけど、やはりそこに大きな意味はなかったね。前田や小野、小笠原がいくら活躍しようと、選ばれることはなかった。“オレのチーム”はもう決まっていたんだ。リーグMVPと得点王が入らないというのは、ある意味でサプライズだけどね。

今日のメンバー発表会見を見てより不安感が増したファン・サポーターも多いんじゃないかな。内容的にも結果的にもずっと酷評されてきたチームが、何の変化もなしに本番へ臨むのだ。ぜひ応援してくださいと力強く言われても、今までそう言ってファンを裏切り続けてきたのは誰だと言いたくなる。2軍、3軍のセルビアにホームで0−3で惨敗したのと同じチームが、本番までに劇的に向上するとはとてもじゃないけど思えないよね。

とはいえ、これはもう決まったことだ。ここから先はもう、いくらジタバタしようと、ギャーギャー喚こうと、何も変わらない。なるようにしかならないんだ。
岡田監督が、批判に対してそれが間違いだと証明できるように、そんな奇跡が起こるように、日本代表の健闘を祈りたいと思うよ。

ただし、協会にはW杯後のことを強く意識しておいてほしいね。W杯で日本が負けるのはしょうがないとしても、その後の協会の責任逃れだけは見たくないね。ファンが一番失望するのはそこだということを、組織のトップはもっとわかったほうがいい。(了)
 
 
セルジオ越後 (サッカー解説者) 

18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和(とうわ)不動産サッカー部(現:湘南ベルマーレ)でゲームメーカーとして貢献。魔術師のようなテクニックと戦術眼で日本のサッカーファンを魅了。1978年より(財)日本サッカー協会公認「さわやかサッカー教室」(現在:アクエリアスサッカークリニック)認定指導員として全国各地青少年のサッカー指導。現在までに1000回以上の教室で延べ60万人以上の 人々にサッカーの魅力を伝えてきた。辛辣で辛口な内容のユニークな話しぶり にファンも多く、各地の講演活動も好評。現在は日光アイスバックス シニアディレクターとしても精力的に活動中

●主な活動 テレビ朝日:サッカー日本代表戦解説出演「やべっちF.C.」「Get Sports」  日本テレビ:「ズームイン!!SUPER」出演中 日刊スポーツ:「ちゃんとサッカーしなさい」連載中 週刊サッカーダイジェスト:「天国と地獄」毎週火曜日発売 連 載中 週刊プレイボーイ:「一蹴両断!」連載中 モバイルサイト FOOTBALL@NIPPON:「越後録」連載中。セルジオ越後氏への各種ご依頼・お問い合わせはこちら