2月上旬は日本代表戦が続く。2日に大分でベネズエラと親善試合を行い、6日から14日までは東京で東アジア選手権を戦う。
以前にも述べたけど、このシリーズのポイントはやはり小笠原満男だね。Jリーグ3連覇、MVP受賞という実績を引っさげ、世論の後押しもあってようやく岡田監督が代表に呼んだ選手だ。
彼がどういう使われ方をして、どういうプレーをして、どんな結果を残すのか。岡田監督もほのめかしていたけど、結果を出したら簡単に落とせる選手じゃないからね。

逆に言えば、簡単に処理できない問題を岡田監督自身が抱えることにもなるわけだ。限られた枠の中に、誰を入れて誰を落とすのか。本大会のメンバー表を占う上でも、このシリーズの小笠原のプレーには注目すべきじゃないかな。

また、現在鹿児島で行われている日本代表合宿について、連日報道されているけど、「生き残り」「メンバー入り」「アピール」など、W杯を意識した単語が目立つね。その中には「若手の台頭」といったものも含まれ、特に平山相太の動向が注目を集めているようだ。メディアはここぞとばかりにそのトピックを取り上げているけど、このシリーズでの結果いかんでのメンバー入り、レギュラー定着といったことはあまり現実的ではないだろう。

いわゆる若手世代で最も実績のある森本貴幸ですら、代表での扱われ方が定まっていない状態だ。割り込むスペースは限りなく狭いよ。特定の選手を取り上げていたずらに騒ぐ段階ではないんじゃないかと思うね。

平山ならむしろ、今回選ばれていない前田遼一はどうしたと言いたくもなる。Jリーグで最も結果を残しているFWだよ。Jリーグでの活躍が代表にどうフィードバックされるのか、もちろん監督の好みもあるだろうけど、小笠原の例も含めて、今後も考えていかなければいけない問題だね。(了)


セルジオ越後 (サッカー解説者) 
18歳でサンパウロの名門クラブ「コリンチャンス」とプロ契約。ブラジル代表候補にも選ばれる。1972年来日。藤和(とうわ)不動産サッカー部(現:湘南ベルマーレ)でゲームメーカーとして貢献。魔術師のようなテクニックと戦術眼で日本のサッカーファンを魅了。1978年より(財)日本サッカー協会公認「さわやかサッカー教室」(現在:アクエリアスサッカークリニック)認定指導員として全国各地青少年のサッカー指導。現在までに1000回以上の教室で延べ60万人以上の 人々にサッカーの魅力を伝えてきた。辛辣で辛口な内容のユニークな話しぶり にファンも多く、各地の講演活動も好評。現在は日光アイスバックス シニアディレクターとしても精力的に活動中


●主な活動 テレビ朝日:サッカー日本代表戦解説出演「やべっちF.C.」「Get Sports」  日本テレビ:「ズームイン!!SUPER」出演中 日刊スポーツ:「ちゃんとサッカーしなさい」連載中 週刊サッカーダイジェスト:「天国と地獄」毎週火曜日発売 連 載中 週刊プレイボーイ:「一蹴両断!」連載中 モバイルサイト FOOTBALL@NIPPON:「越後録」連載中