笹木勇一郎 : FOOTBALL WEEKLY

笹木勇一郎

【笹木勇一郎コラム】フットボール・アンセム11

第11回 同級生の西大伍が僕に与える影響について


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●会わずに帰ろうと決めた

 今日はこのまま会わずに帰るべきじゃないか?
 たとえ会ったところで、どんな言葉をかければ良いのかわからない。
 実際、僕にはかける言葉がなかった。
 だったら、黙って帰ればいい。幸い、ヤツは僕がこのスタジアムへ来ていることを知らないのだから。知らせなくて本当に良かったな。
 FCソウルの追加点が決まり、鹿島アントラーズの敗戦が濃厚となりつつある、試合終盤、僕はそんなことを考えていた。
 そして、試合が終わると、監督会見室に座っていた。
 指揮官の言葉をノートに書き留めながらも僕はアイツのことを考えていた。
 先制点を決めながらも逆転されて、ACL敗退が決まった。しかも途中交代している。きっと悔しいに違いないだろう……。

「西選手が呼んでいるよ」
 かけられた言葉にハッとする。そこにはミックスゾーンに行ったライターの寺野さんがいた。「西選手が待っているから、急いで急いで」と促されながら、僕はミックスゾーンへと急いだ。
 ロッカールームからの出口付近は薄暗く、広い場所には、取材のためにロープが張られている。鹿島アントラーズのチームバスのそばに、西大伍が立っていた。

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【笹木勇一郎コラム】フットボール・アンセム10

第10回 ドキドキ、ワクワクの2ステージのJリーグ開幕

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 今年のJリーグ開幕を僕はひとり日産スタジアムで迎えた。
 2014年W杯惨敗の記憶、2ステージ制導入などを抱えて、今年のJ1開幕は如何なるものか? いつものJリーグ開幕で感じるワクワクした想いとは少し違う緊張に似た感覚を持ちながら、スタジアムの雰囲気やサポーターの様子を見に行きたかった。

横浜F・マリノス 対 川崎フロンターレとの一戦。

 駅からスタジアムへ続く道。
 チームフラッグ、海外チームのレプリカシャツが売ってる露店が並ぶ。家族連れ、カップル、単独、チームシャツに身を包んだフル装備のサポーター、私服のサポーター。そして、ボールを蹴ってる子供達がいた。
 そんな光景を目にしながら、スタジアムへ到着する。
 スタンドはすでに盛り上がっている。先発メンバーへのチャントが響くバックスンタンド。メインスタンドではざわざわとした賑わいがある。
 すべてが、いつもの通りだった。

 たくさんのサポーターの反対を押し切る形で始まった2ステージ制。
 新システム導入に対して、開幕戦でサポーターの抗議行動があるのではないか? メッセージ・フラッグや横断幕などが掲げられて、開幕へ水を差すようなことにならないか? 内心、少しドキドキしていた。
 しかし、そんな心配は無用だった。
 「決まったものはしょうがない、みんなで盛り上げていこうじゃないか!」
 そんな雰囲気をサポーターの一生懸命な歌声から感じた。

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