2試合目もまたも同じ過ちを繰り返した。キリンカップのベルギー戦のことだ。W杯出場が決まるかもしれない6日のウズベキスタン戦に向けた強化という位置づけだったが、残念ながらまったく役に立たない試合だった。

 

ウズベキスタンはホームで、勝ち点3を取るために必死になってやってくるだろう。だからベルギー戦のように、中村憲剛をトップ下に置いて、引いた相手に対して戦うようなやり方が通じるわけがない。仮にウズベキスタン戦が日本のホームだとしたら、ああいう戦い方をシミュレートする意味があったかもしれないけれどね。相手に見合った対策を模索したりするのが直前のテストマッチの意味なのに、本当に何のためにやったのかわからないよ。

 

岡田監督が試合後に怒った、というような話が出ていたけど、本当は選手に対してじゃなくて、マッチメイクした人に怒りたかったんじゃないかな。やる気のない、ああいう相手と戦っていたら、選手はどうしてもだれてしまうよ。

同時に、選手はアピールするチャンスとして全力でプレーしなければいけない部分もある。それが典型的に表れたのが大久保だね。がつがつプレーしたばっかりに、ケガをしてしまった。交代枠が6つもあったにもかかわらず、タイムアップ時に10人というナンセンスな目にあってしまった。これが“無駄な”試合を象徴しているね。

 

強化を考えた試合をするのであれば、サウジアラビアが韓国と戦う前に日本と試合をしたように、同じような環境の中で、同じような相手と戦うべきじゃないかな。たとえばカザフスタンに行って戦うなど、そういったやり方が正しい強化だと思うよ。

 

以前、犬飼さんが大分トリニータに対してベストメンバーを出せと怒ったことがあったけど、今回は犬飼さんが観客から怒られるべきじゃないかな。

つまらない試合だったことは観客の態度を見てもわかる。最後はウェーブが起きていたからね。つまらない試合のウェーブの典型だよ。南米なら、ウェーブじゃなくて帰っていただろう。いずれにしろ、つまらないという感情が観客席から形となって表れたのはよかったね。(了)