鷲津正美 : FOOTBALL WEEKLY

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【鷲津正美コラム】別人を退場処分! 大誤審を認めた主審

今季のタイトルレースの行方を占う意味でも大一番だったチェルシー対アーセナルの試合は、6−0の大差でチェルシーが制した。手で相手のシュートを阻止したMFアレックス・オックスレイド・チェンバレインではなく、代わりにDFキーラン・ギブスが退場になるというまさかの誤審が影響して、アーセナルの集中力が切れてしまった。アーセン・ヴェンゲル監督の通算1000試合目という記念すべき試合だったこともあり、アーセナルの選手たちは指揮官に勝利をプレゼントしようと意気込んでいたが、悪夢と呼ぶに相応しい結果となってしまった。

アンドレ・マリナー主審は、すぐさま自分の非を認めてアーセナル側に謝罪。2001年にレフェリーの質向上を目的として設立されたプロフェッショナル・ゲーム・マッチ・オフィシャルズ・リミテッド(PGMOL)は、マリナー主審に対するお咎めは無しとの結論を出し、今週末のプレミアリーグ、サウサンプトン対ニューカッスル・ユナイテッドを同主審が担当すると発表した。

今回の事件で渦中の人となった同主審に対し、格下げといった処分を下すのではなく、むしろサポートすることが大事だと判断したためで、数週間ブランクが空くのはよくないと、今週末の試合を担当させることが決まったという。またPGMOLは、恥ずかしいミスが起きてしまったが、他のレフェリーたちもこの誤審を重く受け止め、このような珍事件が二度と起きないようにすべきとの見解を示している。

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【鷲津正美コラム】指揮官に追放されたギグス

チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督が“スペシャル・ワン”ならば、ユナイテッドのデイヴィッド・モイーズ監督は“Chosen One(選ばれし者)”。前任サー・アレックス・ファーガソンの強い推薦があったからこそ監督の座を手に入れた、という皮肉がたっぷり込められた呼び方だが、今のユナイテッドを見ればモイーズ監督がそう揶揄されても仕方あるまい。香川が苦境に立たされていることが日本では注目されているが、もうひとり、モイーズ監督から干されている人物がいる。今シーズンより選手兼コーチを務めるベテランのライアン・ギグスだ。

ギグスを“オールド・トラフォードの亡霊”と一部サポーターが冗談で呼ぶほどベテランMFの出番が激減しているが、これこそモイーズ監督の迷走ぶりを如実に表している。マンUひとすじでプレーする現在40歳のギグスは、長年チームの中核を担ってきた実績があり、選手たちからも絶大な信頼を得ている。そんな彼の存在感がスタジアムの内外で薄れている現状に、悲惨というよりむしろ破滅的とユナイテッド終末論まで出始める始末だ。

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【鷲津正美コラム】マンUモイーズ監督苦悩、次はファンペルシ騒動

マンチェスター・ユナイテッドFWロビン・ファンペルシが、母国オランダのテレビ局でチームメイトに対する不満を口にしていたことが判明した。

昨シーズンは移籍1年目にしてゴールを量産し、クラブをリーグ優勝へと導く立役者となったファンペルシ。チーム一丸となってデイヴィッド・モイーズ新体制下でのリーグ連覇を目標に掲げていたはずだが、ふたを開けてみればプレミア優勝争いから早々に脱落、カップ戦でも格下相手に敗北を喫するなど、ユナイテッドは低空飛行を続けている。

ファンペルシがチームメイトに対して苛立ちを隠せないのも、チーム内に閉塞感が漂っている証拠と見ていいだろう。先週末のウェスト・ブロム戦では0−3と快勝したユナイテッドだが、モイーズ監督は新たに浮上した問題を上手に対処する必要がある。つまり、指揮官は大物ストライカーの売却か慰留かという重大な二者択一を迫られているのだ。

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【鷲津正美コラム】マンCヤヤ・トゥーレは過小評価されている?

3月2日、聖地ウェンブリースタジアムでキャピタル・ワン・カップ(リーグカップ)決勝戦が開催され、昨季FAカップ準優勝のマンチェスター・シティと現在プレミア18位のサンダーランドが激突した。熱戦を制して今季初の優勝トロフィーを手にしたのは、マヌエル・ペジェグリーニ監督率いるマンチェスター・シティ。イングランドでの初タイトルに、チリ人指揮官もご満悦だ。

この決勝戦のMVPは、なんといってもヤヤ・トゥーレだろう。目を見張るようなチップキックでトップコーナーにボールを突き刺し、1点のビハインドで苦しい状況に追い込まれていたシティを奮い立たせた功労者だ。トゥーレの同点弾によって自信を取り戻したチームは、2点を追加して大一番を制したのである。

しかし、チームメイトのMFサミア・ナスリは「ヤヤ・トゥーレは世間から過小評価されている」とチーム内と外ではトゥーレに対する評価が全然違うと訴える。続きを読む

【鷲津正美コラム】“エンターテイナー”リヴァプール、ひょっとすると悲願達成??

日曜日にアンフィールドスタジアムで開催されたリヴァプールとスウォンジー・シティの一戦は、手に汗握る展開で“エンターテインメント”と表現するに相応しい試合だった。

レッズが開始3分に好調FWダニエル・スタリッジのゴールで先制、20分には追加点が入りホームに楽勝ムードが漂ったのもつかの間、元リヴァプールのMFジョンジョ・シェルヴィが古巣相手に1点をお返し。申し訳ない、といわんばかりに両手を挙げる降参のポーズでゴールを喜ばなかったシェルヴィに対して、リヴァプールサポーターが賞賛の拍手を送る。その後さらにスウォンジーが得点を決めて同点に追いつくも、再びスタリッジのゴールでリヴァプールが1点をリードしたまま前半を折り返す。

後半、前半ミスで悪目立ちしたDFマルティン・シュクルテルのプレーがまたもや主審の目に留まってしまう。ウィルフリード・ボニーのシャツを引っ張ってPKを与えてしまうのだ。倒されたボニーがこれをきっちり決め、スウォンジーが再び追いつく展開に。だが、ここで終わらないのが今季のリヴァプールの強さの秘訣だろう。ジョーダン・ヘンダーソンが74分に決勝ゴールを決めて、大接戦をモノにしたのである。

今季のリヴァプールがエンターテイナーと呼ばれる所以は、スアレス、スタリッジ、ヘンダーソンら攻撃陣のコンビーネーションが素晴らしく、かつゴールも量産している点にある。特に、今季22ゴールを挙げているスタリッジは、ルーニーやジェラードといったビッグネームの後に続く次世代イングランド代表を担う人材としても活躍が期待されているのだ。

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