リーグ戦開幕から5連敗で最下位に沈むシャルケは、9月29日、ヨーロッパリーグ第2節、ホームにザルツブルグを迎えた。ザルツブルグは今季9試合を終えてリーグ2位に位置している。

9月25日のホッヘンハイム戦から4人のメンバーを代えて挑んだシャルケは、15分にゴレツカのゴールが決まり1−0のリードで迎えた後半早々の47分にオウンゴールで加点し、58分に3点目をマーク。ホーム今季初勝利を大きく引き寄せた。

ベンチスタートだったザルツブルグの南野は、65分に出場。72分にザルツブルグは1点を返したが、試合は3−1でと終了する。

「組み立てのところで、やりたいように形になりつつあるところがあって、それは自分たちでも意識しているんですけど、やっぱり最後のシュートのところが少なかった。後ろからの組み立てのところは落ち着いてやれているんですけど、最後のところで高い質ではできなかった。国内でやっていたらもっとチャンスはあるし、そういうのと比べると今日は、ひとつ格が上がった相手にこんなもんなのかなっていう感じですね」

3−0という状況で途中出場した南野が試合を振り返り、ヨーロッパリーグ2連敗という現状を「国外クラブとの試合の難しさがある」と語った。
「格上との試合というのもあるし、サッカーの違いもあると思います。選手個人の力はみんなあると思うんですけれど、いきなり今日みたいに大観客のなかで、格が上がったチームとやるところの気持ちの部分で難しいところはある。僕らのチームは18歳とか、19歳の選手もいて、若いので、そういうところの難しさもあるんじゃないかなと思います。言い訳にならないですけど」

リオ五輪を戦っていたためにチーム合流が遅れ、今季は先発出場の機会が少なくなっている南野。それでも9月11日のリーグ戦では、75分に途中出場し2得点をマーク。続く9月16日ヨーロッパリーグでは先発フル出場したものの、18日のリーグ戦には出場できず、25日の試合では途中出場と苦戦が続いているなかでのシャルケ戦は状況を変えるきっかけになるかもしれない。

「自分が出てやってやろうと思っていたプレーはいくつかできたと思うしそういうところは自信になった。自信というか、通用すると確信は持っているので、それをリーグでも出していければと思います。(スタジアムは、いい雰囲気でしたし、観客の声援も僕ら国内のレベルとは全然違いました。そういう意味ではこういうレベルのところでプレーしたいなとは思いました」

「(南野は)もう少し早く出てくれば良かった。試合が決まったような状況だったから……」と長いリハビリが続くシャルケの内田は、チームの快勝をスタンドで見守った。
「(ホームは)雰囲気が違うからね。うちのサポーターは熱いけれど、見る眼は優しくないから。そういうのに新しく来た選手は慣れないといけない。(ヨーロッパリーグは2連勝)だけど、リーグ戦とは大会が違うから、関係ないと思う」

今オフ、スポーツダイレクターが代わり、8人がチームを離れ、新加入選手が12人という大改革を行ったシャルケ。内田はマインツで手腕を振るった新任SDの影響を感じているようだ。

「10番(ナビル・ベンタレブ)、11番(イェブヘン・コノプリャンカ)、17番(ベンジャマン・スタンブリ)は良いもん。バイエルン戦(第2節9月9日)に負けたけど、上から見ていて、悔しくて、久しぶりに立てなかった。良い選手がそろっているからもったいないなと。試合に慣れて、勢いに乗れば、みんなやれると思う。今日もそうだけど、最後までみんな切れないから。ああいう粘れる選手がいると試合は落ちない。(SDが)マインツから来たからかはわからないけれど、マインツってすごい選手がいるわけではないけれど、毎回てこずる相手でイヤだった。そういう色が新しい選手から感じるし、最後まで切れずに走れる。そういう感じがする」

自身のリハビリについては、「来週の検査が重要だから」とその検査後に、今後の見通しが決まってくるようだ。6月下旬には鹿島アントラーズのチーム練習に部分合流していたが、その時点からは少し後退した状況ではあるものの、前向きなリハビリが続いていることをうかがわせてくれた。

[取材・文 寺野典子]