プレミアリーグ第23節は1月23日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドがホームにサウサンプトンを迎えた。

前節ルーニーの一発で宿敵リヴァプールを倒し、プレミア4試合連続無敗と調子をあげてきたユナイテッド。一方のサウサンプトンも2連勝と勢いに乗ってのアウェイ、オールド・トラフォード。

前半からお互いに主導権を握ることができずほとんど見せ場のない展開となったこのゲーム。
ユナイテッドは4試合勝ち点を得続けているものの、前半はボールが落ち着かずチームとして上手く機能しているシーンを見せることが出来ない。枠内シュートもブリントのロングレンジからのシュートのみ。

後半に入って孤軍奮闘のルーニーがフェライニに代わって入ったマタとのコンビでリズムを作り出すも、サウサンプトン守備陣の前に決定機まで持っていくことが出来ない。

両者とも見せ場の作れない展開にシビレを切らしたのか、74分には思わぬお客さんがピッチに乱入。




オールド•トラフォードの小さな管理人(?)がオランダ人両監督に交代のきっかけを与えたか、80分にサウサンプトンのクーマンはこの試合何度もカメラに抜かれていたチャーリー・オースティンをマネに代えて投入。
85分にはファンハールがボースウィック・ジャクソンに代えヤヌザイを最後のカードとして切る。

87分ヤヌザイのファーストコンタクトから試合が動く。

ユナイテッド陣地右サイドのスローインから、チャーリー・オースティンがブリントを背負いながら強靭なフィジカルでボールをキープすると、ボールを取りに行ったヤヌザイのタックルがファールの判定に。

コーナー付近からのFKを得たサウザウンプトン、ウォードプラウズのプレースキックから、フリーで待っていたチャーリー・オースティンがヘディングを沈めて先制。

昨季QPRで18ゴールをあげブレイクし、今季はチャンピオンシップで10ゴールをマーク、この1月のマーケットでも大注目株であったチャーリー・オースティンが見事にデビュー戦でゴールを奪った。

昨季ユナイテッドから移籍しドルトムントでの復帰戦でゴールをあげた香川のような活躍を期待されたヤヌザイは、逆・香川に成り損ね、94分のシュートもネットを揺らすことは出来ず。
ユナイテッドはリヴァプール戦に続いて、枠内シュートは1本に終わっている。

冬のマーケットで獲得した選手の値千金のゴールでサウサンプトンが1−0の勝利。アウェイで貴重な勝ち点3をもぎ取った。3試合連続クリーンシートとなったサウサンプトンは8位、なお吉田麻也はベンチ入りしたが出場はなかった。


[WHO'S WHO]
チャーリー・オースティン
1987年7月5日生まれ、26歳
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<自身のInstagramより、終盤のゴールで勝ち点3、願ってもないデビュー戦となった!>

ジェイミー・ヴァーディ、ハリー・ケインとも違ったタイプのイングランド人ストライカーで、その毛深さからローマやユヴェントスで活躍したヴチニチッチに似ていなくもない、男クサさ満載のヴィジュアルも好感が持てる。

プレーもしかり。決して器用ではないが、ペナルティエリア内で確実にゴールを仕留める、強靭なフィジカルをベースに最近はなかなか見なくなった一昔前のイングランドの点取り屋というイメージ。

系統でいえば、サウサンプトンから移籍したもののリヴァプールで鳴かず飛ばずだったリッキー・ランバートが近いのかもしれない、某サッカーゲームでいうところの「ボックスストライカー」。

彼も今季大ブレイク中のヴァーディと同じく、所謂成り上がり、叩き上げのストライカー。

2008年、レンガ職人をしながら9・10部リーグに相当するノン・リーグのプールタウンで46試合で46ゴールの大活躍。
その後、スウィンドン・タウン、バーンリーを経てQPRに加入。
下部リーグの頃から毎年2桁得点をあげ、生粋のゴールゲッターとしてサウサンプトンがこの冬に獲得した。

当時の活躍を目の当たりにしたプールタウンのファン達は、2010年に「オースティンが将来イングランド代表でゴールする」に155ポンドを賭けたそうで、もしそれが実現するとなればファン達は約8000ポンド(約150万円)を手にするそうだ。

現に昨年初の代表召集も受け、成り上がり2トップを今年のEURO2016で見ることも不可能ではないかもしれない。

チャーリー・オースティン含めて、今後のサウサンプトンにも注目しよう。