2018年FIFAワールドカップロシア大会を目指す日本代表の初戦、アジア2次予選のシンガポール戦が行われた。結果はというと、まさかの0−0でのドロー。少なくとも私が記者になってから、ワールドカップを目指す日本代表が初戦で引き分けたところを見たことがない。
 
 そんな試合を読者の皆様はどのように採点するだろうか? 週刊審判批評でのレフェリー同様に採点したいと思う。


川島永嗣→3
見せ場はなし。ただ、キックの精度の高い西川周作を使うべきでは?と感じてしまったように、攻撃をバックアップするシーンはなかった。

酒井宏樹→2
上背やフィジカルなどの魅力はあるものの、どこか安定感がない。

吉田麻也→3
可もなく不可もなかった。

槙野智章→3
最も存在感があったが、相変わらず手のファウルが多い。これさえ直れば、採点4なのだが。

太田宏介→3
大きなミスはなかったものの、クロスの精度を発揮できず。不完全燃焼にうつった。

長谷部誠→3
前半から「何とかしなければ」という気持ちが入ったプレーを見せていた。だが、後半に精度が落ちてしまい、チームの悪い流れを変えられなかった。


柴崎岳→3
前線に交通渋滞が起きていたため、リズムを作れなかった。

香川真司→2
交代後、ハリルホジッチ監督の握手を無視したように、フラストレーションが残るパフォーマンスだった。

本田圭佑→3
本田らしさは見せたが、シンガポール相手なら、もっと存在感を発揮してほしかった。

宇佐美貴史→3
消えている時間の多い、昔の宇佐美に戻ってしまった。2に近い採点3といったところか。

岡崎慎司→2
ワントップとしての資質を発揮し始めたが、あれだけの交通渋滞では仕事ができず。とは言え、本人も「相手GKというより自分たちの精度がなかった」ことを痛感しているように、1点も取れなかったのはセンターフォワードとして批判されて然るべき。


大迫勇也→2
原口元気→2
この採点2は選手の問題というより、システムの問題。試合から消えてしまった。


ハリルホジッチ→1
採点をつけていて思うのは、本田や香川のポジショニングの悪さ、大迫や原口が活きなかったのは、個人の問題なのか、監督の指示なのかというところ。サッカーは「まず中央」のスポーツではあるが、中央にスペースがなければ、サイドを使うのが定石。にもかかわらず、この試合では、サイドにほとんど人がいなかった。

また、イラク戦でも気になっていたことだが、ディフェンスラインと中盤にスペースが出来やすい。この試合でも、24分に酒井が、中盤のスペースを埋めるのではなく、ブロックを作るポジションに移行したため、ずるずるとバックラインが下がるシーンがあった。これも、監督からの指示なのか、個人の問題なのか。それはセットプレーも同様だ。

もっとも悲惨だったのは、選手交代。前線の交通渋滞をスムーズにする策を練り出せず。特に原口の使い方は疑問符が付く。シンガポール相手の0−0を交代で打ち破れない監督に、ワールドカップを預けて大丈夫なのだろうかと心配になった。

(文:石井紘人  採点=最低0最高5)