6月11日から、ロシアW杯出場をかけたアジア二次予選が始まる。
11日のシンガポール戦を皮切りに、8月前半に東アジアカップが行われ、9月、10月、11月の頭にもアジア二次予選が組み込まれている。対戦相手の多くは格下ばかり。ある意味では、テストをしながら戦える。アジアカップ後にアギーレ前監督からバトンタッチを受けたハリルホジッチ監督には、2015年シーズンの日本代表カレンダーで、ロシアW杯へのビジョンが見える戦いを披露して欲しい。

試合を重ねるなかで、監督の色が出てくるのが選手選考だが、注目のポジションは三つ。
一つ目はセンターバックだ。
スピード・空中戦に強く、ラインコントロール、ロングフィードも出来る選手は少ない。ハリルホジッチ監督の発言を聞くと、槙野のスピードとロングフィードに期待しているように思う。だが、槙野は守備の面で、他の代表選手に劣る。ハリルホジッチ監督は、槙野に対し、「ポジションに戻ることとか守備における厳しさの話をした」と明かしたが、センターバックをロシアW杯前までに発掘できるかはポイントになる。

二つ目はアンカー、センターハーフ的な動きのできるボランチだ。
前からボールを奪いに行くことが出来て、一方では後ろに重心も置ける。かつ、ビルドアップも出来るタイプは少ない。そのため、日本代表はドイスボランチを採用することが多かった。アギーレ前監督も、4-3-3の採用時、このタイプの発掘に四苦八苦していたように感じる。
ハリルホジッチ監督は「日本代表には少しパワーが足りない」と指摘し、このポジションに谷口を招集した。一人で中盤の底をカバーできる選手が見つかれば、日本代表のレベルは間違いなくワンランク上がるだろう。

最後の三つ目が、日本代表を常に悩ませてきたフィニッシャーだ。
ボールを前線で収めることが出来て、かつペナルティーエリア内で勝負が出来るFW。ブンデスリーガで好調の岡崎をセンターで使うのか、それともザッケローニ元監督のように大迫を置くのか。新たに川又を育てていくのか。1998年にW杯に出場して以来、チームの軸となるFWはあらわれていない。
ザッケローニ前監督もベストな答えを見出せず、グループリーグ敗退という結果になっただけに、ハリルホジッチ監督にも難題としてのしかかることが予想される。

2015年シーズンの日本代表戦は、結果はもちろんだが、内容も注視する必要がある。


<GK>
川島永嗣、西川周作、権田修一、東口順昭

<DF>
酒井宏樹、酒井高徳、長友佑都、太田宏介、吉田麻也、丹羽大輝、槙野智章、森重真人

<MF>
山口蛍、谷口彰悟、長谷部誠、柴崎岳、香川真司、清武弘嗣

<FW>
本田圭佑、原口元気、宇佐美貴史、武藤嘉紀、岡崎慎司、大迫勇也、川又堅碁


【文/石井紘人】