21日のプレミアリーグの試合で、優勝候補のマンチェスター・シティとチェルシーが激突。ここまで唯一開幕から4連勝のチェルシーから、昨季チャンピオンが勝利を奪えるかが注目された。

試合は、キックオフから主導権を握りながらゴールが生まれなかったチェルシーだが、途中出場のアンドレ・シュールレのゴールで71分に先制。そのまま5勝目も目前に見えたが、85分、メジャーリーグサッカーのニューヨーク・シティからローン移籍中のフランク・ランパードが古巣相手にネットを揺らし、1−1の引き分けに持ち込んだ。

36歳のランパードはチェルシー在籍中に648試合に出場し、211得点というクラブ最多得点記録を持っているが、この試合では78分に途中出場すると、アウェイのチェルシーサポーターからも歓声で迎えられた。彼らもまさかランパードがゴールを決めるとは思っていなかったに違いない。貴重な同点ゴールを決めたランパードはしかし、ゴールセレブレーションは行わなかった。

試合後、チェルシーのモウリーニョ監督は、「フランク・ランパードはマンチェスター・シティの選手だ。彼が優勝争いのライバルチームへ行ったことで、、我々のラブストーリーは終わった。彼がライバルチームに入ったのは休暇を過ごすためじゃない。彼は元のクラブを破るために行ったんだ。誰もが彼の心のクラブだと思っていたクラブをね。でも、もはやそうではない。私は情熱とか気持がどうとかは信じない。サッカーに関しては実用主義だからだろう。彼はプロとして仕事を果たしただけだよ。彼がシティを離れれば、またチェルシーが彼の心のチームとなるだろううが、シティにいる間はチェルシーを破りたい。それがサッカーというものだ」と話した。

また、ランパードは途中出場の際に、双方のファンから歓迎されたことについて、「すばらしい声援だった。ファンの反応は言葉で表現しきれない」と語り、「僕はここに仕事をしに来た。そして今日は特別で奇妙な日だった。最後は難しかったよ。だって、どう反応したらいいんだい? 板挟みになった感じだった。いずれにしろ、このドローで順位争いが面白くなったこと、そしてファンが歓迎してくれたことは忘れないよ」と続けた。

プレミアリーグは第5節を終えてチェルシーが勝点13で首位、その後に並ぶのは意外な顔ぶれも多く、サウサンプトン(10)、アストン・ヴィラ(10)、アーセナル(9)、スウォンジー(9)、マンチェスター・シティ(8)、レスター・シティ(8)、ウェストハム(7)、トッテナム(7)、ハル・シティ(7)がトップ10。今節敗れたリヴァプールとマンチェスター・ユナイテッドはその後に位置する。