リヴァプールは11日、ウルグアイ代表ストライカー、ルイス・スアレス（27歳）をおよそ7500万ポンド（約130億円）でバルセロナに売却することで合意したと発表した。スアレスは来週バルセロナへ行きメディカルチェックを受ける。

リヴァプールのブレンダン・ロジャーズ監督は、「ルイスは特別な才能の持ち主だ。これまでの役割に感謝している」と話した。

昨季プレシーズンにはアーセナル移籍を希望していたが実現せず、開幕後は前シーズンに起こした二度目の噛み付き騒ぎで最初の５試合は出場停止ながら、リーグ戦通算31得点を上げる活躍で、チームの２位に貢献。昨年末にはリヴァプールとの契約を延長。シーズン終了時にはプレミアリーグの得点王となり、リーグとフットボールライター協会、両方の年間最優秀選手に選ばれている。

スアレスは、「どうしてこの決断をしたか理解してくれたらいいなと思う。このクラブは僕を残留させようとあらゆることをしてくれたけれど、僕の妻の家族が住むスペインで生活しプレーすることは、僕の長年の夢であり希望であった。その時期が来たと思う」と話した。

なお、FIFAはブラジルワールドカップでの噛み付きに対するルイス・スアレスの処分に関して、選手本人ととウルグアイサッカー協会から出されていた異議申し立てを棄却、スアレスの処分が決定した。このため、スアレスは、フットボールに関わるあらゆる活動を４カ月間禁止されるので、スペインリーグの開幕から数試合は出場できない。