準々決勝
ベルギーのパワープレー及ばす、アルゼンチン4強
■アルゼンチン 1−0 ベルギー
 【得点】8分:イグアイン

準々決勝3試合目。優勝候補の一角アルゼンチンは、イグアインが8分に決めた今大会初ゴールの1点を最後まで守りきり、ベスト4に進出した。

アルゼンチンは早々と先取点をあげたが、調子の出て来たディ・マリアが33分にケガでペレスに代わると、攻めが単調になっていく。それに対して、ベルギーは60分にルカクとメルテンスを投入すると、攻撃の主導権を握る。しかし、アルゼンチンは防戦一方になりながらもきちんとラインをコントロールし、あせるベルギー攻撃陣をオフサイドにし、決定的なシーンを作らせない。1990年のイタリア大会以来24年振りのベスト4進出を狙うアルゼンチンの守備は堅い。後半追加タイムにメッシがボールを持ち込みビッグチャンスを作るが、GKに阻まれ追加点ならず。最後のチャンスを逸したことで、流れはベルギーへ。実際大きなチャンスが生まれたが、ウィツェルのシュートは枠を捕らえることが出来ず、ベルギーの夢はここで終わった。
 終了時のアルゼンチンの喜びようは大変なもので、まるでPK戦をかろうじてものにしたチームのようだった。それほどベルギーのパワープレーは凄まじく、力の差はわずかなものであったといえる試合内容だった。

PK戦制してオランダ4強、コスタリカ旋風止まる
■オランダ 0−0 コスタリカ
    PK戦4−3でオランダ

準々決勝最後の試合は、前回大会準優勝のオランダと、初のベスト8のコスタリカが対戦。前者がロッベンを中心に相手ゴールを脅かし、コスタリカは守って速攻を狙うという図式で緊迫した時間が続く。後半終盤にペースをあげたオランダは次々とゴールに襲いかかるが、コスタリカの守りに迷いはない。ついに延長戦を終えても両者にゴールは生まれず、0−0のまま。オランダは枠内シュート15本でポストやバーに当たったのが3本、GKナバスの好守に阻まれ、つきにも見放されたかと思われた。
 しかし、ファン・ハール監督は考えが違ったようだ。延長後半最後に3人目の交代枠を使って、GKをシレッセンから、クルルに変更。そして突入したPK戦では、そのクルルがコスタリカの2人目と5人目を止めると、オランダはファン・ペルシ、ロッベン、スナイデル、カイトのベテラン4人がきっちり決めた。オランダはPK戦を制してベスト4に進出、準決勝ではアルゼンチンと対戦する。

今大会の台風の目として堂々とした戦いぶりを披露したコスタリカのピント監督は試合後、「誰もコスタリカがここまで来られるとは思っていなかったが、我々はすごい仕事をやってのけた。負け知らずで大会を去るんだ。我々にとってそれはとても大事なことなんだ」と胸を張った。

オランダ代表のロッベンは、PK戦でコスタリカに勝利したあと、チームの一体感を実感したと話した。
「(試合後のロッカールームでは)まるでパーティみたいだったよ。ペナルティでもとってもうまくいった。ティムのおかげだ。これを見ても僕らがどれだけ団結しているかよくわかるだろう」