この夏の移籍市場最終日に移籍したガレス・ベイルとメスト・エジルがリーグ戦が再開された14日の試合で、それぞれ先発デビュー。高額移籍金で両チームが欲しかった理由を示した。

特に鮮烈だったのはベイル。ビジャレアル戦では左のロナウド、中にベンゼマ、右に11番をつけたベイルという布陣で臨んだレアル・マドリーは21分にカニに先制を許すが、38分にベイルがカルバハルのクロスを態勢をくずしながらも右足でネットに押し込み、同点。ベイルはチームメートにもみくちゃにされながらも、おなじみの両手でハートマークを作ることも忘れなかった。

試合はその後、ロナウドが逆転ゴールを決めるが、70分にはビジャレアルがドス・サントスのゴールでお追いつき、そのまま２−２のドロー。マドリーは今季初めてポイントを落とした。ベイルは62分までプレーしている。

一方、アーセナルのエジルは試合前に胃痛で苦しんだにもかかわらず、11番をつけてトップ下で先発。
開始11分には左サイドでギブスからの浮き球のパスを受けるとすかさず横パス、ゴール前に走り込んだジルーが押し込んで先制。その後もエジルはウォルコットのチャンスを二度演出するなど、華麗なプレーを見せた。後半に入り攻勢に出たサンダーランドに一時は追いつかれるが、後半にラムジーが２ゴールを決め、１−３の勝利。エジルは80分までプレーした。

ヴェンゲル監督は、「メストは具合が悪かったが、今朝プレーさせると決めた。前半は素晴らしかったね。ただ、チーム全体と同じで後半はペースが落ちた」と話した。

また、マンチェスター・ユナイテッドに移籍したフェライニはクリスタル・パレス戦に62分からプレーし存在感を示した。試合は、ファン・ペルシがPKで先制、ケガから復帰したルーニーが傷口を守るためのバンドを額にまいたまま鮮やかなFKを決め、２−０で勝利している。

なお、香川真司はこの試合もベンチ入りしなかったが、モイーズ監督は試合朝にメディアに「風邪のため」と話した。香川が起用に不満を持っている報道がなされたあと、モイーズ監督は「代表戦などで長距離を移動している選手たちは、コンディションのこともあり起用しないこともある」と説明していた。
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