４日に行われたユーロ2012予選で、グループＧのイングランドはホームでスイスに２−２で引き分けるのがやっと、予選突破に不安を残した。

試合は、スイスがバルネッタのFKで35分までに２点を先行し、ウェンブリーに大挙して詰めかけたアウェイのファンを喜ばせたが、イングランドも37分にウィルシャーがもらったPKをランパードが決めて、１点差に詰め寄る。
カペッロ監督はハーフタイムにランパードに代えてヤングを投入。これが奏功して、51分にヤングが同点弾をゲット。ロスタイムにダウニングが決定的なシュートを放つがこれはサイドネットで、喉から手が出るほどほしい勝ち点３は取れなかった。

カペッロ監督は試合後、「スイスの選手のほうがコンディションがよかった。彼らは異なるシーズンを送ってきたからだ。うちはエネルギーが足りなかった」と話した。

カペッロ監督は冬場のイングランド代表についても、プレミアリーグはウィンターブレイクが必要だと話したこともあり、メディアはまたも「疲労」を問題点にする同監督の采配に疑問符を付けた。

なお、決定力という点では出場停止のFWルーニーの存在の大きさを改めて感じさせる試合となったが、ルーニーは前日、植毛手術を受けたことを認め、別の意味でメディアを騒がせた。

イングランドと同組のモンテネグロは勝てば首位浮上だったが、ホームでブルガリアと１−１で引き分け、イングランドと同じ勝ち点11で２位のまま。イングランドは残り３試合のうち、アウェイでモンテネグロ、ブルガリアとの対戦を残している。

また、グループＢではアイルランド、ロシア、スロヴァキアがいずれも勝利をおさめ、勝ち点13で首位に並び、こちらも目が離せない展開が続く。
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