私は、Football Weekly発行人の刈部謙一です。この度は、私どもが掲載いたしました、石井紘人のレポートへの貴重なご意見ありがとうございました。

Football Weeklyは、1997年に創刊しました。一部コンテンツを有料化したウェブマガジンという形で、98年にはFIFAに認知され、その後、UEFA、AFC、JFAにも認められ、プレスパスをいただくようになりました。また、来年からは実験的という留保はつきますが、Jリーグも18年目にしてようやくメディアとしてネット媒体を認めてくれるようです(Jリーグは「J's GOAL」を持っていることもあり、これまで他のインターネット媒体を正式には認可していませんでした)。

97年の創刊時、ネットだけに読者の皆様から即反応があるのでは、と期待していたのですが、現実は期待はずれに近いもので、ひどく残念な思いがありました。

その後も試行錯誤をしながらやってきましたが、有料サッカーマガジンというあり方を2009年3月で終了し、その年の4月以降、ライブドアと提携してライブドアスポーツ内のサッカーコンテンツとして運営するようになりました。

こうした流れがある中で、今回石井のレポートへ多くのご意見を寄せていただいたことは、ネット媒体の意味を改めて考えさせてくれるものであると同時に、ある意味では、これまでの歩みがやっと実ったのかもしれないという思いを持てるものでもありました。

ネット媒体は紙媒体と違い、生きている(=ライブ)ものだと思っています。読者とのやりとりで、また違うものが生まれる可能性も秘めています。ですから、 作り手=編集部にとっては、今回のような出来事は非常にスリリングでした。反論や指摘も含め、全てが記事だからです。これは紙媒体や一部のテレビ媒体では、不可能なことです。

さらにいえば、今回ご意見をお寄せいただいた読者の皆様は、いわゆる炎上と呼ばれる、中身のない罵詈雑言などではなく、ある一定のレベルをもって対処してくれました。きちんとした論拠のある、まっとうな指摘がたくさんあり、ネット媒体のあり方としては、面白いものになったという思いを持てたのです。

今回の石井のレポートは、思いが強い分、丁寧さに欠ける部分があり、それが「問題点」となって表れてしまったものです。それを許し、掲載した責任は私にあります。しかし、結果論ではありますが、皆様からこうした反応をいただいたことで、すべてが失敗だったわけではないと思っています。

前述しましたとおり、Jリーグがようやくネット媒体への門戸を開いてくれたことで、来年からはJリーグをこれまで以上に取り上げることになると思います。 そうなると、反論の余地はかなりあるのではないだろうかとも思います。その時は、是非今回のように、容赦なく、反論をいただけるとありがたいです。ウェブマガジンは読者と一緒に作るものですから。

私ども編集部の見解をお出しするのに、少々時間がかかりましたことをお詫びし、ご意見を投稿してくださった多くの皆様に感謝を申し上げます。

最後になりますが、石井紘人もまだまだ発展途上ですので、これに懲りずによろしくお願いします。


刈部謙一
2010年11月27日