デイヴィッド・ベッカムの古巣対決で注目されたCL決勝トーナメントのミラン対マンチェスター・ユナイテッド戦は、アウェイのユナイテッドが３−２で先勝した。

８万人で埋まったサンシーロの観客の前で、ミランは開始３分、そのベッカムのFKをエヴラがクリア、それを拾ったロナウジーニョがボレーシュートを放つと、ボールはキャリックに当たってコースを変えネットに吸い込まれた。願ってもない先制ゴールにミランはその後も攻勢に出るが、次の得点はユナイテッド。右サイドのフレッチャーからのクロスをスコールズが右足でシュートミスするも、ボールは左足に当たって、ポストをかすめてゴールに飛び込んだ。

１−１で後半に入ると、ユナイテッドのファーガソン監督は64分にナニに代えてバレンシアを投入。これがすぐに奏功し、66分にはバレンシアのクロスをルーニーが頭で合わせて逆転に成功。疲れの見え始めたミランに対し、ルーニーの今季CL初ゴールで勢いを増したユナイテッドは、74分にもフレッチャーの浮き球のクロスをルーニーが再び頭で決めて３−１とリードを広げる。ミランは途中出場のセードルフが終了５分前に鮮やかなヒールキックで１点を返すが、反撃もそこまで。
ユナイテッドはロスタイムに２枚目のイエローカードでキャリックが退場となるが、リードを守り切った。

３点のアウェイゴールを手にしたユナイテッドは、３月10日にホームにミランを迎える。

◇ミラン　２−３　マンチェスター・ユナイテッド
[得点]　３分：ロナウジーニョ（ミ）、36分：スコールズ、66、74分：ルーニー、85分：セードルフ（ミ）